1917 命をかけた伝令 地図
第一次世界大戦中の1917年4月6日。兄が所属する部隊1600人の命を救うための伝令を任されたトム・ブレイクは、スコフィールドと共に戦場を駆け抜けて最前線部隊への伝令を急ぐがワナや刺客も…。 1917 命をかけた伝令 (字幕版) ( 1,188 ) IMDb 8.3 1時間58分 2020 G それは一触即発の最前線にいる1600人の味方に、明朝までに作戦中止の命令を届けること。 映画ライター(まだ雑草)。アセクシュアル・アロマンティック・ノンバイナリーのLGBTQ当事者でもあり、その視点で映画の感想を書くことも。, 『彼らは生きていた(ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド)』感想(ネタバレ)…第一次世界大戦は何色か?. トム・ブレイクの指輪もウィリアムがラストで兄ジョセフに渡すし、伝令書もトムの代わりにマッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)に手渡します。 (adsbygoogle=window.adsbygoogle||[]).push({}); 疑似的な「ワンカット長回し」が話題で賞レースでも人気ですが、それにこだわると時間表現・空間表現が乏しくなるデメリットもつきまといます。実際、ストーリーでも多くの制約を受けてるため、物語の内容はやや希薄と感じます。, ただ、映画『1917命をかけた伝令』の見どころややはり「ワンカット風」の臨場感やスピード感なので、それをいかすためのストーリーは素晴らしいし、次に何が起こるか予想させない展開はこの映画でしか観られないので貴重です。, 敵兵の命を奪ったつぐないにはならないけど、偶然手に入れたミルクで赤ちゃんの命を救ったり、桜の伏線回収や、冒頭とラストの木に寄りかかるシーン等、文学的要素も含んでて「単なる戦争映画」ではないので多くの人に体感してほしいです!, 第一次世界大戦中の1917年、行きづまった戦線の硬直から脱するため、ドイツ軍が撤退した実話を基, 「カットがない」ので、基本的には場所と時間を変えることはできません。「視点は1つ」になるので、他の人物や神の視点で描くことも難しく, ウィリアムは以前の戦闘で勲章をもらう活躍をしてたそうですが、この時の戦い方を見ると納得, 1本の木にもたれるウィリアム・スコットフィールドの姿は、冒頭で木に寄りかかってたシーンと「韻をふんでる」, 家族と向き合うことができそうなウィリアムの姿に成長を感じます。次にもらう勲章は何かと交換したりせず、家族のもとへ持ち帰ろう, アイテム(小道具)を与えられたり・ゲットしたり・使ったりする流れもRPGゲームのよう, 水筒の水は、爆発による砂まみれの顔に流して全部使うが、すぐにミルクを見つけて満タンに, (C)東宝東和/ドリームワークス、リライアンス・エンターテインメント、アンブリン・パートナーズ. 第92回アカデミー賞で撮影賞、録音賞、視覚効果賞の3部門を受賞した本作。 第一次世界大戦における西部戦線の一幕を長回しで撮影し、まるで全編ワンカットのような驚異の映像を作り挙げた『1917 命をかけた伝令 … 2020.12.21 更新 『1917 命をかけた伝令』あらすじ概要. 1917命をかけた伝令キャスト・相関図や監督を画像付きで紹介! 監督は、『アメリカン・ビューティー』『007 スカイフォール』『007 スペクター』のサム・メンデス監督。 『1917 命をかけた伝令』は、第1次世界大戦が舞台の戦争ドラマを、ワンカットで描いた映画です。 複数回の長回しによって撮影した映像を、ワンカットに見えるように繋げてあるそうです。 継ぎ目なく繋がるように緻密に計算して撮影したとのこと。 その臨場感や没入感に、多くの方が絶対に映画館で観てほしい作品と語っています。 撮影手法や映像に注目される作品ですが、物語やドラマも高い … 『1917 命をかけた伝令』鑑賞。1917年4月、英国兵のスコフィールドとブレイクは前線で戦う部隊に作戦中止を伝えるべく戦場に赴く。カメラワークが主人公を中心にフォローしてるのでその場にいるような錯覚に陥ってしまう作品。 第一次世界大戦は何色か?…ドキュメンタリー映画『彼らは生きていた』の感想&考察です。前半はネタバレなし、後半からネタバレ... ネタバレ厳禁という譲れない掟…映画『マローボーン家の掟』の感想&考察です。前半はネタバレなし、後半からネタバレありとなっ... 映画史上最大の戦争体験…映画『ダンケルク』の感想&レビューです。前半はネタバレなし、後半からネタバレありとなっています。... ラッセル・クロウ初監督作はガリポリの戦いを描く…映画『ディバイナー 戦禍に光を求めて』の感想&レビュ... やっぱり怪獣映画の匂いは格別だ!…映画『キングコング 髑髏島の巨神』の感想&レビューです。前半はネタ... 退役軍人の苦悩に迫る…映画『アメリカン・ソルジャー』の感想&レビューです。前半はネタバレなし、後半か... 決断できる人間でありたい…映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』の感想&考察で... 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(C)2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. 第一次世界大戦中の1917年4月6日。兄が所属する部隊1600人の命を救うための伝令を任されたトム・ブレイクは、スコフィールドと共に戦場を駆け抜けて最前線部隊への伝令を急ぐがワナや刺客も…。2人が遭遇する災難とは?(ネタバレ感想考察↓), この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。, 監督のサム・メンデスは、舞台演出をいくつか務めた後、1999年の映画監督デビュー作『アメリカン・ビューティー』で、アカデミー作品賞・監督賞・脚本賞などを受賞。『タイタニック』のケイト・ウィンスレットと結婚後、離婚してます。, サム・メンデス監督は、2003年公開『ロード・トゥ・パーディション』や、2012年『007スカイフォール』、2015年『007スペクター』等も監督し内外で評価されました。本作『1917』もゴールデングローブ賞(作品賞、監督賞)、アカデミー賞3部門等で受賞しています。, 主演のジョージ・マッケイは、日本ではあまり知られておらず、2016年『はじまりへの旅』、2017年『マローボーン家の掟』(主役)が有名でしょうか。ディーン=チャールズ・チャップマンは『ゲーム・オブ・スローンズ』が代表作です。, 先輩や上官役として中堅・ベテラン俳優が脇を固めています。マーク・ストロング、アンドリュー・スコット、コリン・ファース(『英国王のスピーチ』)、ベネディクト・カンバーバッチ(『ドクターストレンジ』)などです。, 本作『1917命をかけた伝令』は、サム・メンデス監督が祖父から聞いた実話の戦争体験談がベースになっています。第一次世界大戦中の1917年、行きづまった戦線の硬直から脱するため、ドイツ軍が撤退した実話を基にしています。, 当時ヨーローッパ西部戦線で、ドイツ軍の参謀総長にパウル・フォン・ヒンデンブルクが就任します。彼はフランス北部(ベルギーやルクセンブルクとの国境近く)のヒンデンブルク線まで撤退する防御戦略アルベリッヒ作戦を実施しました。, 映画『1917命をかけた伝令』では航空機からの確認で、ドイツ軍の撤退は「イギリス軍を誘いこむための戦術的撤退」とされます。深追いして進撃すると返り討ちにあうことを、イギリス軍の最前線に伝えるために伝令を走らせることになります。, 当時すでに通信技術はありましたが、ドイツ軍が撤退前に破壊工作したようです。それを修理してたイギリス部隊も攻撃されたと、映画内で語ってた気がします(別件かもしれないけど)。だから走れメロスのように走るしかないのです。, 「ワンカット撮影」とは、同じ視点のカメラで撮影し続ける手法で、通常映画のように「編集でつなげる」ことはしません。だから制作側にとっても、途中での失敗は許されないストレスの多い撮影手法です。その分、挑戦したくなるのでしょう。, 「カットがない」ので、基本的には場所と時間を変えることはできません。「視点は1つ」になるので、他の人物や神の視点で描くことも難しくなります。だから、本格ミステリ、タイムトラベルSFなど一部ジャンルは困難となります。, しかし「ワンカット長回し」の作品やシーンを観ると、通常撮影の映画では得られないほどの臨場感や没入感を体験できます。基本的に主人公の動きをずっと追うので、同じ時間の流れを生きてるような気分になれます。, 映画『1917命をかけた伝令』でも、主人公2人の伝令任務を「ワンカット」で追うため、視聴者も何が起こるかわからない緊迫の戦場を体感できます。ただし本作は完全に「全編ワンカット撮影」したわけではなく「疑似ワンカット風」です。, かなり計画的な撮影と、高い編集技術により「ワンカット撮影に見えるよう仕上げた」のです。映ってる人と物すべてが同じ配置で始まらなければならないので、ある意味「ワンカット長回し」より難しそうですが全く違和感なかったです!, 「ワンカット」「長回し」を用いた有名な映画には、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』や『ゼログラビティ』があり、両作ともアカデミー撮影賞を受賞しています。, 同じサム・メンデス監督作『007スペクター』でも、冒頭のメキシコの「死者の日」シーンで効果的にワンショット長回しが使われてましたが、緊迫感がずっと持続するのに心地よさも感じて何度も観たくなります。邦画では『カメラを止めるな』前半でワンカットが使われてました。, 第一次世界大戦中のヨーロッパ西部戦線は、攻守側とも膠着状態が続き、クリスマスに帰りたかったトムら兵士も桜咲く春まで前線で過ごしています。トムにエリンモア将軍(コリン・ファース)から呼び出しがかかり、司令本部へ入ります。, トム・ブレイクが伝令に選ばれた理由は、地図にくわしいことと、目的地のデヴォンシャー連隊にトムの兄ジョセフが所属しているからです。弟に兄を救わせたいというより、最高のモチベーションを発揮できるから選んだのだと思います。, トムがウィリアム・スコフィールドを同行者に選んだ理由は特になく、呼ばれた時に一番そばにいたからという程度です。その後の会話を聞いてもわかるように、お互いのことはほとんど知らない者どおしです。. 驚異のワンカット映像が話題の戦争映画『1917 命をかけた伝令』が、2月14日から日本でも劇場公開された。 第一次世界大戦をワンカットを繋いだ映像で描くという果敢な挑戦に、公開前から多くの映画ファンが注目していた本作。 ※本ページの情報は2020年8月時点のものです。最新の配信状況は 公式サイトにてご確認ください。 悩む人 『1917 命をかけた伝令』という映画を無料で見る方法を知りたいです。ネタバレにならない程度に見どころや評判なども教えてください。 こんな疑問に答えます。 1917 命をかけた伝令をぽすれんで今すぐネットでレンタル!送料無料・延滞金無料でご自宅まで宅配します。返却はポストに投函するだけ!1ヶ月無料でお試しできます!に興味のある方は今すぐレンタル! 対象商品: 1917 命をかけた伝令 ブルーレイ+DVD [Blu-ray] - ジョージ・マッケイ Blu-ray ¥3,656 残り1点 ご注文はお早めに この商品は、DVD-OUTLETが販売し、Amazon Fulfillment が発送します。 『1917 命をかけた伝令』は、エンターテインメント作品です。ですから戦況は架空のものですし、映画的脚色もそこかしこに見られます。また、登場人物のメンタリティは現代の人間のものであることにも注意する必要があるでしょう。 敵兵士に見つかり、トムのように刺されそうになるが、敵の首を絞めて返り討ちにします。他の敵兵達にも見つかり、川へ飛び込んで滝から落ちます。滝の下には、トムが家で兄と摘んだと語った「桜の花びら」が流れてて、トムが見守ってくれてるように感じると同時に伏線回収にもなってます。 (adsbygoogle=window.adsbygoogle||[]).push({}); 川から上ったウィリアムは放心状態ですが、味方兵士達が歌を聞いてる場に遭遇し、自分も座って聴きます。歌は『それでも夜は明ける』でも聞いた「流れよ、うなるヨルダン川」(ヨルダン川よ流れよ)でしょうか?, その部隊がデヴォンシャー連隊の殿(しんがり=最後尾)だとわかると、ウィリアムは一目散に兵士たちをかき分けて最前線へ向かいます。塹壕(ざんごう)にも敵からの攻撃がとどくので、運が悪ければ流れ弾に当たります。, それでもウィリアムは、すぐに攻撃開始されそうな雰囲気を感じとり、ラスト数百マイルは塹壕から出て直線的に司令部へ走り出します。味方兵にはぶつかるが、敵の弾には当たらない「強運」の自信や成長した姿を感じます, マッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)に無事に伝令書を渡せて、攻撃中止とすみやかな撤退が決まり、1600人の兵士たちの命を救えました。トラック部隊のスミス大尉の発言「必ず誰かの前で渡せ」は伏線ではなかったのですね, ウィリアムは、トムの兄ジョセフ・ブレイクにも会えて形見の指輪を渡し、母親への言葉も伝えます。兄役はディーン=チャールズ・チャップマンが1人2役で登場するだろうと思ったけど別の俳優でした。, ラストで1本の木にもたれるウィリアム・スコットフィールドの姿は、冒頭で木に寄りかかってたシーンと「韻をふんでる」ように感じます。そういう映画たまにありますね。, 冒頭の、孤独で放心した姿と違い、最後は家族の写真をながめて、やっと家族と向き合うことができそうなウィリアムの姿に成長を感じます。次にもらう勲章は何かと交換したりせず、家族のもとへ持ち帰ろうと考えてそうです。, ワンカット長回し映像がFPSゲームのようで緊張感ありますが、アイテム(小道具)を与えられたり・ゲットしたり・使ったりする流れもRPGゲームのようです。最初の司令部で、地図、懐中電灯、医療品、手榴弾、指令書を渡されます。, 最初のミッションで指令書を渡すと、代わりに近道を教えてもらえて信号弾ももらえます。地下坑道では懐中電灯が役立ちます。敵ドイツ軍の撤退確認後、照明弾を打ち上げます。, ウィリアムの水筒の水は、爆発による砂まみれの顔に流して全部使うが、すぐにミルクを見つけて満タンにできます。このミルクは後に、出会った女性に与え、空腹の赤ちゃんの命も救えます。ミルクでしか救えなかったので、ワナの爆発のおかげなのが皮肉です。. 作品ポスター・画像 (C)2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved. 後にウィリアムは「なぜ自分を選んだのか」と問いつめますが、トムは「こんな責任重大で困難な任務だとは思わなかったんだ」と言います。しかし結果的には、トムのこの直感は「最善の同行者を選んだ」ことになるのですが。 (adsbygoogle=window.adsbygoogle||[]).push({}); 最初のミッションは、イギリス軍の塹壕(ざんごう。銃撃から身を守る穴の土道)から、敵ドイツ軍の塹壕までの最短距離を教えてくれる上官に指令書を渡すことです。しかし上官は戦士した後で、後継者レスリー中尉(アンドリュー・スコット)に指示をもらいます。, そこからは塹壕を上がって戦場を駆け抜けることになります。落馬の死体、有刺鉄線にからまったり、カラスのたかった兵士の遺体などがリアルです。前線なので、いつドイツ軍から攻撃されるかドキドキです。, 最初の怪我は、ウィリアム・スコフィールドが有刺鉄線で負傷した手のひらです。血がたれてた状態で、さらにネズミの巣にその手をつっこんでしまい、さらにテンションが下がります。, 空のドイツ軍の地下壕で行き止まりの坑道に入った2人は、大人数の兵士のベッドや残留品を見つけるが、ドイツ軍のワナの爆発に巻きこまれます。トムは、岩に埋もれたウィリアムを救い、地下坑道が崩れる前に大穴を飛び越えて脱出します。, おしゃべりで能天気なトム・ブレイクと比べると、ウィリアム・スコットフィールドは物静かで自分や家族のことを語りたがりません。ウィリアムは、手の負傷と爆破での生き埋めで不幸が重なって弱気になります。, 映画『1917命をかけた伝令』では、ネズミが何度か2人を妨害します。ウィリアムはトムに押されて、有刺鉄線で負傷した手をネズミの巣に突っこんでしまい、一瞬ムッとした表情が印象的です。「なんで俺を選んだ」にもつながっていきます。, また、地下壕ではドイツ兵の罠爆弾をネズミが作動してしまい、ウィリアムが岩に埋もれます。まるでネズミが、ナチスドイツに訓練されたような動きで驚きます。ネズミは、ナチスドイツ兵のメタファー(暗喩)だとも感じます。. 2020年のアカデミー賞で視覚効果賞など3部門で受賞した映画『1917 命をかけた伝令』。全てのカットをワンカット撮影し、全編ワンカットで撮影しているように見せた驚異の作品。監督は007シリーズの『007 スペクター』『007 スカイフォー 劇場が戦場になる…映画『1917 命をかけた伝令』の感想&考察です。前半はネタバレなし、後半からネタバレありとなっています。, 1917年4月、フランスの西部戦線では防衛線を挟んでドイツ軍と連合国軍のにらみ合いが続き、いつ終わるかもわからない消耗戦を繰り返していた。そんな中、若きイギリス兵のスコフィールドとブレイクは、撤退したドイツ軍を追撃中のマッケンジー大佐の部隊に重要なメッセージを届ける任務を与えられる。それはあまりにも危険すぎる伝令の大役だった…。, 映画にたいして興味がない人にはどうでもいい話なのですが、2019年のアカデミー賞は映画ファンにとってなんだかんだで波乱に満ちた結果になりました。当初はどれが作品賞を獲ってもおかしくない、最有力候補作はいない…なんて言われていたのに、あれよあれよという間に最前線に走り出た映画がひとつ出現。, 本当に最初期はノーマーク状態で、事前に大きな映画祭にも出ていなかったのもあって露出が少なく目立たない存在でした。ところがどうです。ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ部門)と監督賞に輝くわ、英国アカデミー賞でも作品賞や監督賞を含む7部門を受賞するわ、他にも数多くの受賞やノミネートを記録し、いつのまにやら素晴らしい戦績をぶらさげているじゃありませんか。, 米アカデミー賞でも作品賞と監督賞を含む10部門でノミネートされ、最も無難で可能性の高い映画として評価されていました(それもそれでなんか寂しい評価ではあるのですが…)。, しかし、蓋を開けてみれば最もあり得ないと思われていた(そして奇跡を願っていた人も多い)『パラサイト 半地下の家族』が作品賞も監督賞も受賞するという、異例中の異例の快挙で番狂わせ。『1917 命をかけた伝令』はアカデミー賞の舞台では戦場を突破できなかったようです…。, まあ、でもだからといってこの『1917 命をかけた伝令』の内容に傷がついたわけではありません。この映画の素晴らしさは健在です。アカデミー賞だって撮影賞、録音賞、視覚効果賞を受賞していますからね。作品賞だけが全てではないです。, まず監督があの“サム・メンデス”だということ。彼と言えば初監督作『アメリカン・ビューティー』でアカデミー賞の監督賞を獲った天才ですよ(よく考えるとこのキャリアがあるのだし、今さら賞をあげなくてもいいかと2019年は思われたのかな)。まあ、“サム・メンデス”監督はもともと舞台で活躍して高評価を得ていたので実力はじゅうぶんなのですけどね。, それ以降も『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』などシネフィルに話題となった映画を撮り、一般観客層の間で彼の名を有名にしたのはやはり『007 スカイフォール』『007 スペクター』の二作連続でしょう。ここで一気に“サム・メンデス”監督が「大作を担える存在」に格上げされた気がする…。, そしてキャリアも最高潮な今、その次の作品として手がけたのが『1917 命をかけた伝令』でした。本作は第一次世界大戦の西部戦線を舞台にした戦争映画です。なぜ“サム・メンデス”監督がこの作品を撮ろうと思ったのか。監督は以前にも『ジャーヘッド』という作品で湾岸戦争を題材にした戦争映画を手がけているのですが、今回の『1917 命をかけた伝令』は特別な想いがあるようです。, というのも“サム・メンデス”監督の祖父がイギリス軍で西部戦線の伝令を務めていたらしく、その体験を聞いた話を基にしているのだとか。このエピソード、どっかで聞いたなと思ったら、同じく第一次世界大戦の西部戦線を題材にしたこちらはドキュメンタリー映画『彼らは生きていた』を制作したピーター・ジャクソン監督と動機が一緒。祖先の戦争体験を伝えるために戦争映画を作る…なんかいいなと思います。今しかできないことですしね(ほんと、あと2世代3世代と月日が経ったら戦争映画は作れるのだろうか…)。, そんな『1917 命をかけた伝令』。俳優陣はあまり注目されていないですが、意外に豪華な顔ぶれ。主演の“ジョージ・マッケイ”は『マローボーン家の掟』で印象的な姿を刻み込んだあの人。“ディーン=チャールズ・チャップマン”も横に並んでの出演です。, その脇を固めるのがゴージャスで、『シャザム!』や『キングスマン』でおなじみの“マーク・ストロング”、『パレードへようこそ』で高く評価された“アンドリュー・スコット”、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』でご存知の人も多い“リチャード・マッデン”、みんなメロメロになる紳士“コリン・ファース”、最近は魔術が得意な“ベネディクト・カンバーバッチ”…と、イギリス&アイルランドの名優揃いまくり。なんだ、ただのご褒美か…。ただ、各人ほとんど出番はないので豪勢な使い方です。, もちろん戦争映画は劇場で観てこそ価値があります。大スクリーンで映像を観れば、家で観るより数十倍の臨場感があなたを直撃します。大袈裟ではなく、本当に。レンタルで映画を観るのがいつものパターンという人も、今回ばかりは映画館に足を運んでみてください。損はさせませんから。, 『1917 命をかけた伝令』の題材である第一次世界大戦の西部戦線。第一次世界大戦はさすがに理解していても、西部戦線が何なのかわかっていない人も少なくないと思います。「西部戦線」という名称からしてざっくりした感じで掴みづらいですよね。, 「イギリスとフランスを始めとする連合軍」vs「ドイツ」という対立軸であり、ベルギー南部からフランス北東部にかけてが戦地となり、その戦争のそもそものきっかけは…という話はWikipediaででも調べてもらうとして…。, この戦いを語るうえでやはり特筆すべきは、第二次産業革命を経験し、工業化が先進国で浸透して以降、初となる世界的な大戦だということでしょうか。もう馬に乗って戦ったり、鎧で剣を振り回したり、そんな戦闘ではなくなったのです。最初は銃剣付きの小銃を持った歩兵が戦うだけだと想定していましたが、戦場は技術の進化によってどんどん激変。機関銃が投入され、毒ガスが投入され、戦車が投入され、飛行機が投入され…。それは同時に効率的に大量虐殺する戦争のシステムが生まれてしまったことを意味し…。, その西部戦線のスタイルは基本は塹壕戦です。地面に穴や溝をどこまでも堀り、敵陣とにらみ合い、一進一退の攻防を行う。つまりおのずと持久戦になってきます。, そんなバトルフィールドでのコミュニケーション手段は何か。この時代に当然インターネットはないですし、場所が場所だけにろくな設備も用意できません。ということは頼れるのは人間のみ。人が走って情報を運ぶ…「伝令」という役割が大事になってきます。, 『1917 命をかけた伝令』は伝令のを頼まれたウィリアム・スコフィールドとトム・ブレイクという二人の若い兵士が主人公。休んでいると突然呼び出された二人は、エリンモア将軍から説明を受けます。マッケンジー大佐率いるある味方の部隊がドイツ軍の退却に便乗して攻め入ろうとして進軍しているが、実はそれはドイツ軍の戦略的な罠であり、このままでは返り討ちにあってしまう。なんとか罠に飛び込む部隊を止めるべく、マッケンジー大佐に攻撃中止の指示を伝えてほしい…。, 命令は命令なので逆らうことはできませんが、必要最小限の装備で二人だけでそれを達成するのはどう考えても自殺行為。ドイツ軍は退却しているとはいえ、もしかしたらまだ潜んでいるかもしれない…。, しかし、トムは無我夢中で任務を果たすべく急ぎ足になります。なぜなら兄がその危険状態を知らずに進軍する部隊にいるから。愛する家族のためにも1秒でも無駄にはできず、冷静にはなれません。, 時は1917年4月6日。1914年8月に第一次世界大戦が勃発してから約3年。ソンムの戦いのような酷い激戦を生き抜きつつも消耗し続ける若者たちは、この戦いはいつ終わるのか知りません。ただ走ることしかできず…。, 『1917 命をかけた伝令』の魅力は誰が観ても同じことを言うでしょうけど、その圧倒的な映像による没入感です。, “劇場が戦場になる”感じと言えば最近はクリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』でも体験しました。“サム・メンデス”監督は『007 スカイフォール』のときも『ダークナイト』を意識したらしく、今回もどことなくノーラン・リスペクトを感じますね。あとスタンリー・キューブリック監督の『突撃』(1957年)への参照もあるのでしょう。, 『1917 命をかけた伝令』の没入感を高めるのはもちろんアカデミー賞で撮影賞を受賞した撮影技術です。宣伝でも「ワンカット風」と呼ばれているとおり、まるで主人公をずっとカメラが追いかけているような映像に全編がなっています。英語だと「one shot」と表記されますね。, 本作の場合は完全なワンカットではなくところどころ映像を切っているものをその境目がわからないように繋げたもので、ゆえにワンカット“風”と呼ばれます。『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』と同じですね。『1917 命をかけた伝令』の最も長いロングショットは8分30秒だそうです。, 別に完全ワンカットと比べてワンカット風は劣っているというわけではなく、どちらともとてつもない技術と工夫が投じられており、凄いことには変わりありません。, 撮影を担当した“ロジャー・ディーキンス”は『ブレードランナー 2049』に続いての連続アカデミー賞撮影賞を受賞しましたが、今回もお見事でした。, 例えば、冒頭は塹壕でのシーンから始まるので、あの長い塹壕をひたすらに主人公たちを追いかけて撮り続けます。ある意味、長回しに向いている環境ですね、塹壕は。そして、いざウィリアムとトムが意を決して塹壕から飛び出した瞬間、そこには荒れ果てた大地が広がるのみ。この環境がガラッと変わるのが良い味です。, そしてドイツ軍の前線に到着。そこはどうやら敵がもう撤収した後らしく、二人はドイツ軍塹壕内にあるトンネルを進み、暗い居住スペースを進みます。こんな狭い空間でよく長回し撮影できるなという感じですが、本作では「Arri ALEXA Mini LF」というデジタルシネマカメラを使用。これは高性能ながら比較的小型であり、だからこんな閉所でも対応できたのだとか。, そこでベットルームを漁っている二人。ここでのネズミを駆使した観客の視線誘導が巧みです。ちょっとTVゲーム的なテクニックな感じもします。完全に油断したところで罠が発動。大爆発。それまで観客ともどもずっと緊張感を張りつめさせながら陸上移動を見てきたのに、この地下でのまさかの攻撃に衝撃。, また廃墟となった夜の街での何とも言えないこの世の終わりのような炎と閃光に照らされる暗闇とか、いかにも“ロジャー・ディーキンス”っぽくてたまらないシーンです。, とにかくひたすらに計算し尽くされており、惚れ惚れするような撮影が拝める最高級の戦争映画なのは間違いありません。おカネ、人員、スキル、ロケーション…何もかも桁違いです。, 撮影以外で『1917 命をかけた伝令』を語るならば、本作はストーリーが極めて単純です。なにせ伝令をしに行くだけですからね。道中で多少の出会いがありますが、それが何かしらの劇的なドラマを生むでもありません。『ダンケルク』以上に本作はストイックな作りです。, ゆえに退屈さを感じる人もいるでしょう。でもこれもまた昨今の戦争映画のトレンドであり、そうなる意味があります。変にドラマチックに味付けするとそれこそお涙頂戴な感動ポルノになりますし、プロパガンダ的な戦意高揚になりかねないことも考えられます。かといって戦争批判的な社会派的アプローチを選択するのも堅苦しい。, 『1917 命をかけた伝令』はあくまで戦争の真っ只中で生きた者たちの生き様を淡々と映像にすることに価値を見いだしており、それは『彼らは生きていた』と同じ、いわば事実至上主義です。“サム・メンデス”監督の祖父へ捧げるメッセージが映画最後に挿入されたように、これは鎮魂でもあります。なので本作にエンターテイメント・コンテンツとしての面白さを求めるのは少し不謹慎というか、見当はずれでしょうね。 ただ本作はストーリーも最低限ながらよくできているなと思いました。, とくに最初と最後のシーンの連結は印象的。冒頭、ウィリアム・スコフィールドが草むらの木を背に座って目覚めるシーンで始まり、ラストも同じ体制になるシーンで終わります。場所は別のところのはずなのに、まるで“振り出しに戻ったような”後味。終わらないエンドレス・ループにハマったみたいですらあるような…。, 作中でマッケンジー大佐が「また今度は戦闘の開始を告げる伝令がある」なんて言ってましたが、まさにそのとおりでウィリアムの成し遂げたことはあくまでこの戦争の日常的な雑務のひとつに過ぎません。もしかしたら数日後にまた伝令を頼まれて、別の場所に命を賭けて行けと命令されるかもしれません。, 本作は戦争を食い止めた男の話ではないですし、勝利に導いたヒーローの物語でもない。ただの“伝令”係というパーツを担った一兵士だけの出来事。, そのどうしようもない“ちっぽけさ”というのが際立つプロットになっており、無力感すら圧し掛かる。かなり嫌なエンディングだったな、と。, 1917年4月6日はこの西部戦線にアメリカ軍が参加した日です。でも戦争はそれで終わるわけではありません。1917年は連合軍が優勢でしたが、1918年にはドイツ軍もまた攻勢をしかけ、1918年11月11日に休戦が成立するまでひたすらに攻防が続きます。, そして第一次世界大戦が終わって、それで終わりでもないのも歴史を知っているならおわかりのとおり。第二次世界大戦が起き、それ以降も私たち人類はどこかで常に戦争をしています。今もずっと。, 走らなくていい日はいつか来るのでしょうか…。次に走るのは私かもしれませんし、あなたかもしれませんし、誰かはわからないのです。. 1917命をかけた伝令 2020.01.18 2020.03.07 kazuma. All Rights Reserved. 劇場が戦場になる…映画『1917 命をかけた伝令』の感想&考察です。前半はネタバレなし、後半からネタバレありとなっています。原題:1917製作国:イギリス・アメリカ(2019年)日本公開日:2020年2月14日監督:サム・メンデス1917 『1917 命をかけた伝令』(いちきゅういちなな いのちをかけたでんれい、原題:1917)は、2019年制作のイギリス・アメリカ合衆国の戦争映画。第一次世界大戦に投入された2人の若きイギリス兵のある1日を全編ワンカットに見えるように密着して追い掛ける 。
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