フランス テロ なぜ
昨年秋のパリに続いて起こった、この欧州の悲劇。. さらに、フランスはアルジェリア根拠地として、チュニジアやモロッコの支配をはかり、マグレブ地方全体の植民地化を実現しました。. 3月22日、ベルギーの首都ブリュッセルで発生した、IS(イスラム国)の自爆テロ。. 自らがテロの標的である政治学者が理由を語る。. フランスで、また凄惨なテロ事件が起きた。なぜ、フランスばかりがイスラム原理主義テロの標的とされるのか。そこには、フランスとイスラムの間の、宗教と国家の関係をめぐる、理念的対立がある。 テロのターゲットの理由は歴史. 重大テロに相次ぎ見舞われたフランス。. 34人が死亡し、200人以上が負傷した。. Why France is a Major Target for Terrorists? 2016年ニーストラックテロ事件 (2016ねんニーストラックテロじけん、英: 2016 Nice truck attack 、または 2016 Nice attack )は、 2016年 7月14日 (現地時間)に フランス の南部・ ニース の 遊歩道 プロムナード・デ・ザングレ において、花火の見物をしていた人々の列にトラックが突っ込んだ事件 である。. 1941年9月23日、アウシュヴィッツにナチス・ドイツが設けた強制収容所において、初めてガス室実験が行なわれたとされる。なぜユダヤ人はナチスの標的となったのか。そして、日本とユダヤ人との関わ … なぜイタリアでは、まだテロが起きていないか 1.移民の受け入れの多さ. またフランスで首を切り落とす斬首テロが発生しました。 まだ詳細は明らかではありませんが、警察は女性一人がニースにあるノートルダム教会内で斬首され、他にも2人が死亡、複数人が負傷したと発表しています。 検察はテロ事件として捜査を開始しました。 風刺雑誌『シャルリー・エブド』の本社襲撃やパリの劇場でのテロ、そしてニースでのトラックの突入──と、フランスはテロに狙われるつづけている。. 先月(2017年5月)22日、英国・マンチェスターのアリーナで、23人が死亡し、119人が負傷する自爆テロ事件が発生しました。また、今月(2017年6月)3日には、英国・ロンドン橋の歩道を車両が暴走。乗っていた犯人3人が近くの飲食店等に押し入りナイフで利用客を襲撃する事件が発生し、 … しかし、なぜフランスでテロが多発するようになったのかについてここ3年ほど調査をしていたので、パリ・テロには驚かなかった。 その根源に潜むものとは何なのか?. それは歴史が原因です。. By GQ JAPAN編集部 2017年6月2日. フランスは原発テロの悪夢にうなされている フランスは人種差別が蔓延する国に変貌した ニーステロ事件は「フランスの亀裂」を深めた 2016年7月14日にはニースでトラックが暴走して多くの死傷者を出し、7月26日にはルーアン近郊の教会で老神父が殺害された。このようなテロの続発を背景として、現在のフランスではしばしばライシテの原則の強化が叫ばれている。 1830年より、アルジェリアを占領し、植民地化をしました。. 18歳が教師の首を切断するテロ。. フランス・パリで起きた同時多発テロから4日が経ち、実行犯や事件の経過など、徐々に全体像が見えてきつつある。 今回の事件で犯行声明を出したis(イスラム国)は、以前からローマやロンドン、ワシントンといった欧米の主要都市をテロの標的として指定している。 3、フランスで注意すること. フランスでなぜテロ事件が相次ぐのか?. フランス、ベルギー…EUはなぜテロの標的にされるのか 広岡裕児(ジャーナリスト). これまでのところ、フランスではテロ事件ばかりが注目される傾向にあるということです。フランスでは、何か事件が起きたあとで、どうしてこのようなことが起こってしまったのかを遡及的に検討し、過激派イスラム教徒とその仲間を探し出します。 風刺雑誌『シャルリー・エブド』の本社襲撃やパリの劇場でのテロ、そしてニースでのトラックの突入──と、フランスはテロに狙われるつづけている。自らがテロの標的である政治学者が理由を語る。, 近年、フランスではイスラム過激主義に心酔した青年たちによるテロが相次いでいる。2015年1月の風刺雑誌『シャルリー・エブド』のテロ(17人死亡)、同年11月の劇場やレストランでのテロ(130余人死亡)、昨年7月、ニースで突っ込んできたトラックによるテロ(86人死亡)はまだ記憶に新しい。今年4月末には大統領選直前に警察官がイスラム原理主義者に殺害された。, なぜこんなにも頻繁にテロが発生しているのだろうか。自分自身がテロ実行犯の殺害リストに名前を挙げられ、24時間警護態勢下にいる政治学者ジル・ケペル氏にパリで話を聞いた。, ──**『グローバル・ジハードのパラダイム──パリを襲ったテロの起源』(日本語版は6月26日発売予定、版元は新評論)のオリジナル・フランス語版は2015年末に出版された。この年の11月に起きたパリ大規模テロを予測していたかのような出版となったが。**, 11月13日にテロが起きることを知っていたわけではない。しかし、なぜフランスでテロが多発するようになったのかについてここ3年ほど調査をしていたので、パリ・テロには驚かなかった。, 新刊では、フランスのジハード(イスラム教の聖戦)運動がいかに醸成され、それが中東情勢とどう結びついているのか、2005年以降、欧州が西側諸国の弱点となっていること、またイスラム教自体がどのようにフランスで展開していったのかについて、深く分析した。, フランスのテロの状況を理解すれば、世界各地でなぜイスラム系テロが起きているのかを理解できると思う。フランス語版は2015年時点の話だったが、英語版と日本語版は昨年12月、ドイツのクリスマスマーケットで発生したテロを含めアップデートされている。, ──**「2005年以降、欧州が西側諸国の弱点となった」というが、この年に何が起きたのか。**, いくつかの偶発的な出来事があった。この年、(イスラム過激集団「アルカイダ」の一員)アブ・ムサブ・アルスーリが『地球的なイスラム主義の抵抗への呼びかけ』(A Call for Global Islamic Resistance)と題する本をネット上にアップロードした。神の名において攻撃を行うことを若者たちに呼びかけた。イスラム過激集団「アルカイダ」はヒエラルキー型で上から指令を出す形だったが、こちらは下からの、ボトムアップ方式での運動だ。, 同じ年にフランス各地で若者を中心にした大規模な暴動が発生した。暴動がすぐにテロに結びついたわけではない。テロ計画は刑務所で育まれた。刑務所はジハード運動を生み出す大きな培養器となった。, 中東では「アラブの春」と呼ばれる反独裁政権運動が広がり(2010年末~2011年)、世界各地で破壊的な状況が生じた。アラブ世界がより民主化されることを多くの人が願ったが、リビア、チュニジア、マリ、シリア、イエメンは大混乱状態となった。欧州からこうした国にほんの100ユーロ(約1万2000円)もあれば行ける。, そこで、数千人規模の欧州に住む若者たちがイスラム過激集団「イスラム国」(IS)の一員として戦闘に参加するために現地に出掛け、そこで戦闘訓練を積み、母国で攻撃を開始するために戻ってくるようになった。, さらに、2000年ごろからサラフィー主義(注:イスラム教スンナ派の思想。厳格な復古主義が特徴でイスラム国家の建設を求める)というイデオロギーが広がっていた。, 確かに多発している。2015年1月、風刺雑誌『シャルリー・エブド』の編集部が攻撃されてから昨年7月26日にジャック・アメル神父がミサの最中にISに心酔した青年らにのどを切り裂かれて亡くなった事件までの間に、239人がテロによって命を落とした。, まず、フランスはEUの中でも失業率が高い。若者層に限るとドイツや英国よりもはるかに高い。そして、雇用市場に入りにくく、流動性が低い。, このため、移民の子どもたちが住み、失業率が40%近くにも達する「郊外」(「banlieue=バンリュー」と呼ばれる)の住民の間に疎外感が生まれている。, その一方で、イスラム教徒ではない国民も同様の疎外感を持っている。反移民の極右政党「国民戦線」のマリーヌ・ルペン氏に大統領選で票を投じるような人々だ。彼女に投票するのは仕事がないからだ。親の世代よりも自分たちは生活の水準が低下していると感じている。, イスラム過激主義に向かう人々と、非イスラム教徒でルペン氏に投票するような人々が並行して存在している。互いに対立する立場にあるものの、疎外感という点では共通する部分がある。, 2つ目の要因はフランスが植民地の宗主国であった点だ。現在のフランスはフランス共和国であると同時に、かつての植民地アルジェリア、モロッコ、セネガルとつながっていた過去がある。元植民地出身者の子どもたちが、今フランスに住んでいる。, 父親たちは自国を再建するため、フランスに移民労働者としてやってきた。1970年代半ばになって産業構造が変わり、職を失った。しかし、自国には戻らずここにい続け、家族を本国から呼び寄せるようになった。, フランスはかなり大きな移民人口を抱えている。高等教育に進んだ人もいるが、大部分はそれほど高い教育を受けていない。教育の程度が高くなく、雇用を見つけにくい若い移民出身者の層がだいぶん存在している。, こうした人々は、社会的な不正義が行われている、植民地時代の名残に責任があると感じるようになる。, たとえば、2012年、南西部トゥールーズのユダヤ人学校での銃殺事件を思い出していただきたい。実行日は3月19日だった。この日はアルジェリアの独立につながる休戦協定の実施からちょうど50年だ。, 実行犯となったアルジェリア系フランス人モハメド・メラーの家族は、フランスを嫌っていた。彼はジハードの形でフランス本土でアルジェリア戦争を勃発させたともいえる。, 逆にフランスは、どちらかというと外からの移民を多く受け入れてきた国だ。たとえば私がそうだ。私の両親はチェコスロバキアの出身だ。, フランスにやってきた人は、「フランスとの協定」を結ぶ。これを受け入れた人は誰であろうとどんな肌の色だろうと、フランスの学校に通い、フランス共和国の集団としての価値観を受け入れる限りは、たとえどんな差異があったとしても、フランス人になれる。, ところが、仕事を見つけられず、将来に明るい展望が描けず、この「協定」を受け入れられなくなっている人がいる。自分のアイデンティティはイスラム教徒であること、あるいは白人のフランス人であることに慰めを見いだす。互いに共通点よりも、いかに他人と違うかのほうを重要視する。, イスラム過激主義の議論が公的言論空間に出てくるようになり、影響を受ける人も出てくる。, ──北アフリカなどからの移民はフランス社会に十分に融合していないと言えるだろうか。, まったくそうは思わない。一般的に言えば、移民出身者は社会に非常によく融合していると思う。私自身も含めて北アフリカ出身者を妻にしている人も多いし、中高年となる私の世代で言えば、移民出身者と非移民出身者の間の交流は活発だと思う。, 目的は非イスラム教徒の国民に向けての挑発だ。テロによって非イスラム教徒の国民が反撃を開始し、(イスラム教徒の礼拝所)モスクを破壊し、攻撃計画を実施してゆくことを期待している。欧州で極右支持者や人種差別主義者が増えれば増えるほど社会が分断され、イスラム教徒の国民が自分たちを支持するだろうとジハード実行者たちは想定する。, ──新刊の中で、教授はジハード戦士の狙いを「幻想」と呼んでいる。テロが起きても、欧州各国の政府は戦士たちが期待しているような対テロ戦争を勃発させたりはしていないからだ。, フランス当局が計画が実行される前にその芽を摘み取ってきたからだ。巨額の資金と人的資源をテロ防止につぎ込んできた。テロリスト予備軍が用いるソフトウエアのコードを解明したのだと思う。以前は実行犯がネットで情報網を広げていることを十分に理解していなかった。, シリアとイラクに拠点を置くISが爆撃やドローン攻撃で弱体化傾向にあるのも理由だろう。, フランスの近年のテロ事件の画策に多く関係していたラロッシ・アバーラ(昨年夏に警察官の妻を含む3人を殺害)は私に死の宣告を行った。そのために私は今、24時間警察の警護態勢下にあるが、彼は今年2月、米軍のドローン攻撃で殺害されている。, 今でも戦士をリクルートするコンテンツはネット上にあるが、ISは手段が不足している状態だ。自分たちの命を守ることに必死だし、イラクで戦っている最中だ。西欧でのテロ計画を立案する時間があまりない。, そうなるはずだ。シリアと欧州を行ったり来たりすることが簡単だった時には、シリアに行って、帰ってきてバタクラン劇場(2015年11月のテロの発生場所)でテロを行うことができた。ベルギーに戻って、パリに来て自爆テロを行う、ということが。, しかし、いまやこれが難しくなった。いったんシリアに行ってしまうと、抜け出すことが難しい。, ジハード疲れもあると思う。テロにも効率性が求められる。人を殺すだけだったら、難しくはない。 しかし、一般大衆からの支持を喚起するのは簡単ではない。, マクロン新大統領の課題になるが、まず教育体制を立て直すことだ。きちんとした教育を受けるようになれば、経済の再建にもつながる。教育を受けて仕事を見つけられれば、何でもできる。, 2つ目は、何が起きているのかについてもっと知識を持ち、理解を深めることだ。中東研究はフランスでは最優先されていない。官僚主義の弊害だ。, 欧州が世界の中でこのまま存在感を薄れさせていけば、ジハード戦士や極右あるいは外国人嫌いを表に出す政治勢力が伸長してしまうことにつながる。英国のEUからの離脱(ブレグジット)がそうだし、オーストリアでもオランダでも極右政治勢力が力を伸ばしている。フランスにはルペン氏がいる。, ──最後に、ライシテ=世俗主義について聞きたい。昨年夏、イスラム教徒の女性が海辺で着用するブルキニ問題が発生した。フランスの海辺の自治体が一斉にブルキニ着用を禁止した。フランス以外の国では、あまりにも行きすぎではないかという声が出たが。, ブルキニ問題は、昨年7月14日、当時最後の大量の死者が出たまさにその場所となるニースで起きた(注:イスラム教過激主義に心酔した青年がトラックで歩道者に向かって突っ込み、86人が命を落とした)。86人のうち、30人はイスラム教徒で、誰しもがその死を悼んでいた。, ニースの事件からほんの数日後、海岸でブルキニを着ている女性たちがいた。地元の自治体はパニック状態になった。条例などを使ってブルキニ着用を禁止した。法的根拠があったわけではなかった。しかし、また攻撃があるのではないかと市民がおびえていたため、着用禁止令が必要だと考えたからだ。, このとき、イスラム主義の組織「ムスリム同胞団」やイスラムフォビアをなくすための団体がこう言いだした。「フランスは239人をテロで失った犠牲者だったが、ブルキニの1件で、一晩で犯罪者になってしまった」と。「世俗分離主義が厳格すぎた」。, こうした団体は、テロの犠牲者を忘れるような文脈を作っていた。重要なことは、「ブルキニの着用を禁止された自分たちが犠牲者となったことだ」と。「239人の死者のことは考えないようにしよう、ブルキニのことを考えよう」。, 論理が破綻している話だが、米ニューヨークタイムズを含む多くのメディアがこの論理にひっかかってしまった。, ライシテが原則となる社会では、キリスト教徒であろうと、ユダヤ教徒であろうと、無神論者であろうと、あなたがどんな宗教を信じているか、あるいは信じていないのかはほかの人には関係ない。宗教の帰属(あるいは非帰属)を公にする必要はない、重要なことではないと考える。, 重要なのは、私だったら、教授であること、学生に教えていること、本を読み、本を書くこと──これが私の定義となる。, 自分はカトリック教徒のフランス人で、チェコ出身の両親がいるから、この洋服をこんな風に着てほしくない、そういう洋服の着方は私を侮辱するからだ……と私が言い出したり、ほかの人が言い出したらどうなるか。社会はバラバラに分断されてしまう。小さな分断されたコミュニティができてしまう。たとえば多文化主義の英国が今そうなっている。表面的には静かで何も問題がないように思えるかもしれないが、まったくそうではない。国が決定的に分裂してしまうと思う。, ジル・ケペル(Gilles Kepel)1955年生まれ。フランスのエリートを教育するパリ高等師範学校やパリ政治学院で教える。イスラム主義、現代アラブ世界関連の著書多数。アラビア語の文献を読み込み、幅広い現地調査と徹底した事実の積み重ねによる鋭い分析で知られる。新刊は『グローバル・ジハードのパラダイムーパリを襲ったテロの起源』, ※2021年4月1日以降に掲載した記事内での商品価格表示を消費税込の総額表示に変更しました。変更以前より掲載している記事においては、2014年3月31日以前更新記事内の掲載商品価格は「消費税5%時の税込価格」、2014年4月1日~2021年3月31日の掲載商品価格は「消費税抜きの本体価格」となっておりますのでご注意ください。. フランスの検察当局はテロ事件として捜査 。. フランスで何が起きたのか:イスラム教徒との共生社会のために. ──標的の政治学者が語る. 事件の翌日中学校前に集まる人々。. イスラム国(is)と関連すると思われるテロ事件が相次ぐなかで「ヨーロッパが危険」というイメージが強まっている。ヨーロッパのなかでも特にテロの標的にされているのはフランスだが、その理由を理解するためにはフランスの歴史を遡る… 1995年には、この内戦に絡むテロ事件がいくつかフランスで起こっている。 だが、一部のイスラームに対する恐怖が支配的な趨勢となるのは、特に2001年にアメリカで9・11のテロ が起きてからのことである。 美意識と思想の国、フランスはなぜテロに狙われるのか. さらに、スペインイタリアによる、北アフリカ侵略を促進もしました。. オランド大統領はこのテロが「シリアで計画され、ベルギーで組織化されたテロ集団によるものだ」と述べ、イスラム国への対決姿勢を前面に出しました。 では、なぜフランスが狙われたのでしょうか。 元イラン最高指導者 フランスなぜ狙われた?. 同時テロを受けて、日本でも注目を浴びたのが、12月6日と13日に行われた地域圏議会選挙だった。 フランスを含め、各国メディアはテロを受けてフランスの極右政党fn(国民戦線)が支持をどれだけ集めるに大きく注目した。 129人の犠牲者と300人以上の負傷者を出した、11.13パリ同時多発テロ。. フランスと移民の歴史は非常に長いものがあります。19世紀からこの国は人口の停滞に悩み始めました。労働力確保と人権擁護(庇護)の立場から、ヨーロッパ内部を中心に、多くの移民を受け入れてきました。 また、第一次世界大戦を、外国人の力を借りて戦ったという歴史があります。兵士としては … フランスのムスリム(イスラム教徒)コミュニティーを過激派の影響から救うためだという。 事件後に逮捕された16人の中に、同組織のリーダーも含まれる。 容疑者の祖父と両親、17歳の弟ら4人は保釈された。� 129人の犠牲者と300人以上の負傷者を出した、11.13パリ同時多発テロ。ドイツでも英国でもなく、なぜフランスが狙われたのか? 河崎さんの問いに対して、あるフランス人は「イデア(思想)の国だから」と答えたという。その心は……?, 幼稚園のとき、人生で初めて出会い、夢中になって全巻読破した少女漫画が『ベルサイユのばら』だったゆえの刷り込みか、どうもフランスに対しての極めて一方的な片思いというか憧憬(しょうけい)と関心が尽きず、実はいまだに下手くそながら細々とフランス語を習っている。学生時代の語学は英語とアラビア語(全て忘却のかなた)で、フランス語学習を本格的に始めたのは、ドイツ・フランス・イタリア語を公用語とするスイスに住んでいた時の生活上の必要から。「そのご自慢の猛烈に硬いスイス国産牛肉を、ぜひとも私のような軟弱な日本人向けにスキヤキ・スライスしていただけますか」と、英語を理解してくれない肉屋のおじさんに頼みたいという悲願で一念発起。ドイツ語はゴツいしイタ語はチャラいし、女子なワタシはオシャレなフラ語にする~、という偏見満載の三十路の手習いとなって以来である。その後ロンドン、日本でも、再開したりやめたり、仕事で行けないことも多いが、せめてもの脳のアンチエイジングとして続けている次第だ。, 129人の犠牲者と300人以上の負傷者を出した11.13パリ同時多発テロ後初めての授業で、私のフランス語の先生は「フランスの2015年は1月のシャルリ・エブド事件で幕を開け、11月のパリ同時多発テロで暮れていこうとしています」と話した。まさに2015年を迎えるという時、彼女は夫とともにエッフェル塔の下でカウントダウンイベントに参加していたという。だが「エッフェル塔から旧陸軍士官学校にかけて、今までに見たことのないほどものものしい警備に違和感と生理的な恐怖を感じ、カウントダウンが終わるとすぐその場を離れた」という。人が集まるところはテロの対象になりやすい。彼女はそのままフランスの地方を巡り、正月休みを古い友人たちと過ごしたが、シャルリ・エブド事件発生のニュースが世界を駆け抜けたのは彼女が日本に向けてドゴール空港を発った、ほんの半日後だった。, 「欧州を政治的、経済的に代表する国は、ドイツも英国もある。なぜその中でISはフランスでのテロに固執するのでしょう。彼らにとって、メルケルとキャメロンは許せてもオランドにはどうにも許せない何かがある、なんていうことがあるのでしょうか」と私は訊いた。先生は天を仰いで黙って考え込むと、「それは多分、フランスがイデア(思想)の国だからじゃないでしょうか」と口を開いた。, ドイツのような製造立国、英国のような金融立国でないフランスは、もともとは豊かな自然と作物に恵まれた大農業国だ。しかし彼らはどうも「フランス語は合理的で普遍的」と、世界のあまたの言語の中でも自分たちの特別な優越性を信じて疑わないフシがある。その自負は覇権主義の時代に一大フランコフォニー(フランス語圏)を形成したことでさらなる正当性を増し、深化したと言われる。何が驚くといって、あんなに動詞が複雑で、発音が恣意的(基準は「響きが美しいかどうか」)で、しかも「愛を語るならフランス語」という表現がぴったりなくらい超・情緒ドリブンでジュテームモナムールな言語なのに、当のフランス人は「フランス語ほど合理的でクリアーな言語はない」と確信しているというのだ……!, 仕事でリーダーを目指し、高みを目指して生きる。情熱を持って働き続けたい、女性のためのサイトです。, PRESIDENT WOMANは、新しい時代のリーダーとして情熱的に働き続けたい女性のためのメディアです。SNSではオンラインや雑誌に掲載した記事のほかに、コンテンツの取材風景や、編集長をはじめとした編集部員の日常で皆さんのお役に立てるコンテンツなどをリアルに発信していきます。PRESIDENT WOMAN Socialとして、読者の皆さんと一緒に成長したいと思いますので、ぜひフォローください。. 「イスラム国」の理想と正反対の社会、統合求める国に反発. 【フランスの軍事介入】フランスが出口の見えない対テロ戦争に深入りしたきっかけは、リビアのカダフィ政権崩壊につながった2011年の軍事介入。 リビアの治安は崩れ、当時の反政府勢力が軍閥化して混乱を極める状態が続く。 … フランスのエマニュエル・マクロン大統領は現場を訪れ、事件は「イスラミスト(イスラム原理主義者)によるテロ攻撃だ」と話した。
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